コンサルタントが月額制コンテンツビジネスで自動収入を作る6つのステップ
長年かけて培ったノウハウをコンテンツ化したいと思いませんか?
「毎回同じような内容を個別で教えているから、これをコンテンツにできたらいいのに」
「月額1~2万円の会員制度を作って、自動で収入を得られる仕組みにしたい」
「でも、何から手を付けたらいいかわからない」
経営コンサルティングやWeb集客コンサルティングなど、クライアントにアドバイスやサポートを行う事業を行っている方で、こんなふうに「コンテンツビジネス」に漠然と興味を持っている方は非常に多いのではないかと思います。
具体的な展開の方法としては、月額1~2万円の会員制度を設けて、会員のみがログインできるサイトを用意し、そこで動画を見たり、会員限定配布のツールを利用したりする仕組みが一般的ですね。
現状、ターゲットがどんな業種業態であれ、複数のクライアントに同じ内容を伝えることがあるでしょうか。
もしあるなら、あなたが伝えていることは、普遍的なコンテンツとしてもっと多くの人に役に立つということです。
収益が自動化できて、さらに多くの人に役に立てるコンテンツビジネス。
実現できたら、経営面でも、自社の強みという面でもとても大きいですよね。
しかし、多くの人は
「月額の料金を支払い続けてもらえるほど、満足度の高いクオリティに仕上げられるだろうか」
という不安、課題を持っているようです。
最も危険な失敗パターン:準備不足での見切り発車
コンテンツビジネスでよくある失敗パターンがあります。
それは「人に教えられるコンテンツはたくさんあるから、コンテンツビジネスで収益を自動化できたらいいな」くらいの段階で、有料オンラインサロンなどを立ち上げてしまうことです。
「とりあえず始めてみて、走りながら考えよう」
この発想は、コンテンツビジネスにおいては非常に危険です。
なぜなら、体系化されていないコンテンツ、毎月の成長が見えないコンテンツは、会員に離脱されてしまうからです。
会員は
「今月は何を学べるんだろう?」
「このサービスを続けることで、自分はどうなれるんだろう?」
という明確な期待を持って参加しています。
それに応えられなければ、当然離れていってしまいます。
一度離れた会員を呼び戻すのは、新規獲得よりも困難です。「あのサービスは中途半端だった」という評価が広まってしまうリスクもあります。
コンテンツビジネス成功の前提条件
コンテンツビジネスを成功させるためには、まずは内容の言語化と体系化が必要です。
体験談の繰り返しにならないよう、ノウハウの汎用性を高くして、どの業種、どの経営規模の人にも刺さる内容にしなくてはなりません。
「私はこうやって成功しました。皆さんもやってみてください」というだけでは講演会と変わりません。それでは月額制にする意味がないのです。
毎月お金を払ってもらうからには、払った分のメリット、つまり成長があったと受講生が感じることが不可欠です。
そうなるためには、どのようにしてコンテンツを体系化し、継続的に価値を提供できる仕組みを作ればよいのでしょうか?
段階別ロードマップ:6つのステップ
ステップ1:ゴールの明確な設定
まず最初に、受講生にゴールをはっきりと提示するため、ゴールの言語化をします。
・そのサービスを受講し始める前はどんな状況なのか
・受講し終わったらどんな状態になっているのか
この2点を明らかにしましょう。
良いゴール設定の例:
・一人型経営から、社員を雇って組織化するためのコンテンツ
・整体院で「スタッフ一人当たり粗利2000万円(年間)」を達成するためのコンテンツ
・美容院をフランチャイズチェーン展開するためのコンテンツ
このように明文化することで、ターゲット設定からズレた受講生ばかりになるというリスクを避けることができます。
また同時に、コンテンツの効果や受講生の満足度が測れるようになるので、コンテンツのブラッシュアップやプレゼンテーションが楽になります。
よくある間違ったゴール設定:
よくある間違いは、具体的なゴール設定をしないことです。
「もっと売上が上がる」「検索で上位になる」などの曖昧なゴールは意味をなしません。
「売上が現状の2倍になる」「自然検索からの流入で新規問い合わせが50件を超える」など、数値化された明確なゴールを設定します。
「売上が上がる」などの曖昧なゴールは、ターゲット層を広げられるかもしれません。また、コミットするべき結果が曖昧なので、発信者側としては責任が軽くて気が楽かもしれませんね。
しかし、曖昧なゴールに進む人は目的も目標も見えないのですから、「これを受講して、自分は果たして成長しているのか?」「このまま続けて意味があるのか?」という疑問を持ってしまいます。
これだと満足度が上がらず、再受講や紹介は期待できなくなってしまいます。
ステップ2:コンテンツの洗い出し
ターゲットの現在位置からゴールに至るまでのやるべきことを洗い出します。
ここで重要なのは、精神論は出さないということです。方法論のみに絞ります。
「成果が出なくても頑張ってやり続ける」と言ってしまうと精神論になります。
そうではなく「最低でもこことこことここの数字を見て、悪化していないのであればOK」といったように、やり続けるための判断基準を提示します。
なぜなら、精神論は個人差が大きく、再現性が低いからです。「頑張る」の基準は人それぞれ違います。しかし、数値基準であれば誰でも同じように判断できます。
ステップ3:つまずきポイントの特定と対策
ステップ2で挙げた方法に取り掛かったときに、つまずくポイントや難しく感じたり気持ちが折れたりするポイントを列挙します。
そして、それらをどのように克服するかを、これも精神論ではなく方法論で解説します。
例えば:
- 「モチベーションが下がったら、この3つの指標を確認してください」
- 「うまくいかない時は、この順番で原因を特定してください」
- 「行き詰まった時は、この5つの質問に答えてください」
このように、感情的な問題も論理的なプロセスで解決できるようにします。
ステップ4:体系化の繰り返し
ステップ2と3を繰り返してコンテンツを体系化します。
各段階で「やること」と「つまずいた時の対処法」がセットになるようにします。これにより、受講生が一人でも前進できる仕組みが完成します。
ステップ5:月割りでのコンテンツ分割
現在地からゴールに至るまでにかかる年月分のコンテンツになるよう分割します。
1年で達成できそうなら12ヶ月分に分割。2年かかりそうなら24ヶ月分に分割します。
ここで重要なのは、1ヶ月ごとのゴールも定めることです。
例えば:
- 1ヶ月目:現状分析と基盤整備
- 2ヶ月目:集客チャネルの構築
- 3ヶ月目:コンバージョン率の改善
- 4ヶ月目:リピート率向上の仕組み作り
このように、毎月明確な成果が出るような設計にします。
ステップ6:サポート体制の決定
相談回数や連絡方法を決めます。
月に何回まで質問を受け付けるのか、どの方法で連絡を取るのか、回答までの期間はどれくらいかを明確にします。
完成度チェックのポイント
仕上がったものが以下の条件を満たしているかを確認してください。
・1ヶ月ごとのコンテンツとしてまとまっている
・それぞれ1ヶ月後の目標が明文化されている
・つまずいたときの対処法やサポート体制が明確
そして重要なのは、感情論・精神論は「添えるだけ」にすることです。
これにより、コンテンツとして長生きし、普遍性が高くなります。
言語化・体系化の具体的方法
コンテンツが体系化できたら、次は具体的な制作に入ります。
1ヶ月分のコンテンツごとに7000~10000文字のブログ記事を書きます。
なぜこの文字数なのかというと、SEO対策ブログの文字数としても有効だからです。そして、コンテンツが薄いとここまで書けません。逆に言うと、この文量が書けるということは、コンテンツが優秀であるということです。
薄い内容では7000文字も書けません。しっかりと体系化され、具体的な手順と対処法が整理されていれば、自然とこの文字数になります。
この7000~10000文字のブログ記事を核として、ニュースレター、SNS、動画、音声など様々な媒体に応用させることができます。
一つの核となるコンテンツから、複数の媒体用のコンテンツを生み出せるため、効率的にコンテンツビジネスを展開できます。
コンテンツビジネスがもたらす真の価値
言語化・体系化して1年分のコンテンツにすることができたら、これは永遠に使える財産になります。
一度完成すれば、そのコンテンツは半永久的に価値を生み出し続けます。個別コンサルのように、毎回同じ説明をする必要がありません。
そして、顧客の声や実体験が集まることで、更なるコンテンツを生み出すことにもつながります。
「この部分でつまずく人が多いな」「ここはもう少し詳しく説明した方がいいな」という改善点が見えてきます。会員からの質問や成功事例も蓄積され、コンテンツの質は継続的に向上していきます。
継続される月額制コンテンツの条件
月額制のコンテンツビジネスが成功するためには、会員が「毎月成長している実感」を持てることが不可欠です。
そのためには:
1. 明確な進捗の可視化
会員が「今月はここまで進んだ」「来月はここを目指す」という進捗を実感できる仕組みが必要です。
2. 段階的な成長設計
いきなり高いレベルを求めるのではなく、着実にステップアップできる設計にします。
3. 個別の状況への対応
業界や規模が違っても応用できる汎用性と、個別の質問に答えられるサポート体制の両方が必要です。
技術的な実装について
会員サイトの構築については、WordPressのプラグインやオンライン学習プラットフォームなど、様々な選択肢があります。
重要なのは、技術的な部分に時間をかけすぎないことです。最初はシンプルな仕組みで始めて、会員が増えてから本格的なシステムに移行する方が効率的です。
決済システムも同様で、まずは既存のサービスを活用し、運営に慣れてから独自のシステムを検討すれば十分です。
コンテンツビジネスの収益性
月額1~2万円の会員制度で、100名の会員がいれば月商100~200万円になります。
個別コンサルでこれだけの売上を作るには、月に50~100時間のコンサル時間が必要です。しかし、コンテンツビジネスなら、一度作ったコンテンツが自動で価値を提供し続けます。
もちろん、質問対応やコンテンツの更新は必要ですが、個別コンサルと比べて圧倒的に効率的です。
失敗を避けるための重要な心構え
コンテンツビジネスは安易に手を出してはいけません。しっかりとした準備と体系化が前提条件です。
しかし、正しく立ち上げることで、自社にも顧客にも大きな利益と強みをもたらすことは間違いありません。
自社へのメリット:
・継続的で安定した収入源
・個別対応からの解放
・スケーラブルなビジネスモデル
顧客へのメリット:
・体系的で分かりやすい学習
・自分のペースで進められる
・継続的なサポート
今すぐ始めるべき第一歩めは・・
もしあなたが本気でコンテンツビジネスを始めたいなら、今すぐステップ1の「ゴールの明確な設定」から取り組んでください。
「何となく」「いつか」では、いつまでたっても始まりません。
具体的で数値化されたゴールを設定する。そこから全てが始まります。
そして、急がないことも大事です。
しっかりとした土台を作ることが、長期的な成功につながります。
体系化されたコンテンツは、あなたの知識と経験を資産に変える最も確実な方法なのです。
まとめ:コンテンツビジネス成功の本質
コンテンツビジネスの成功は、技術やマーケティング手法ではなく「体系化の質」で決まります。
顧客が迷わず、着実に成長できるコンテンツを作ること。そして、そのコンテンツを継続的に改善し続けること。
これができれば、月額制のコンテンツビジネスは必ず成功します。
逆に、体系化を怠って見切り発車すれば、どんなに優秀なコンサルタントでも失敗してしまいます。
あなたの豊富な知識と経験を、多くの人に価値として提供できるコンテンツビジネス。正しいステップで取り組めば、自動収入の仕組みを構築できます。
今日から、ステップ1のゴール設定を始めてみませんか?